高橋昇という男が逮捕されたが、その犯行動機は非常に重いものである。
ここでは顔画像やFacebookの有無を調べていくとともに、決して他人事ではない社会問題である『介護』による悲劇などを紐解こう。
そう、きっとアナタの身近でも確実に起こる可能性のある重要な事件なのだ。
高橋昇が逮捕された概要
事件を最初に報じたのは産経新聞だ。
介護していた母親を殴るなどしてその後に死亡させたとして、神奈川県警平塚署は25日、傷害致死の疑いで同県平塚市袖ケ浜の無職、高橋昇容疑者(52)を再逮捕した。
「1人での介護でストレスがたまっていた」などと容疑を認めている。
再逮捕容疑は2月下旬ごろ、自宅内で母親の宗子さん(82)の腰や尻を手で殴るなどの暴行を加え、3月4日に搬送先の病院で、外傷性ショックにより死亡させたとしている。
同5日、同署が宗子さんへの傷害の疑いで昇容疑者を逮捕していた。
同署によると、昇容疑者は宗子さんと2人暮らしで、昨年2月ごろから宗子さんを介護していた。
事件当時の宗子さんは、ほぼ寝たきりの状態だった。
取り調べに対し、昇容疑者は「薬を飲ませようとしても、言うことを聞いてくれなかった」という趣旨の供述もしているという。
引用:産経新聞より
非常に重い犯行動機である。
決して俗にいう凶悪事件の類ではないが、こういう状況の家庭内というのは、介護されるよりも、介護する側にとってみれば地獄となりえることも少なくないのだ。
高橋昇の顔画像やFacebookは?
高橋昇の顔画像は現在のところ公開されていない。
Facebookも同姓同名、52歳という年齢に沿ったユーザーはいるものの、今回、逮捕された高橋昇ではないと思われる。
犯罪の性質上、殺人事件とは言え、決して凶悪事件というものではないので、今後、高橋昇の顔画像などが公開される可能性は極めて薄いと感じる。
しかし、れっきとした犯罪ではあるので、公開された時には追記として挙げさせてもらおう。
高橋昇が犯行に及んだ経緯の考察とポイントとは?
高橋昇は母親の宗子さんの介護疲れが犯行動機であると認めている。
死因は外傷性ショックであるということで、要するに相当、強い力で殴打したということだ。
もしかしたら確信犯的な行動だったのかも知れないが、それはさておいて、問題はその状況である。
無職であるということで、おそらくは経済的にも非常に切羽詰まっていた状態であったことは想像に難くない。
介護の肉体的疲労と、精神的重圧に加えて、経済的な問題に母親の病状は悪くなれど良くなることはないという絶望感の中。
高橋昇自身も52歳という年齢である為に、例え介護から解放されたにせよ定職に就くこともままならない状態だ。
そんな中で何をどう幸せを感じて生きていけばよいのだろうか?
そう考えるとあまりにも辛い悲劇であると言えるし、こういった問題は数年前から起きていて社会現象になっているように、今後も増加の一途を辿る問題だ。
客観的に見ても、これはもはや個人が何か努力してどうにかなる問題ではなく、国がこういった老々介護の現状にもっと鋭く切り込んで対処するよりしょうがないであろう。
おわりに
高橋昇の顔画像やFacebookの有無を調べていくとともに、事件の概要や動機などについて考察を重ねてみた。
犯罪者と言うのは憎まれて然るべきの人種であるものの、高橋昇の様な確固たる事情がある場合は、無駄に責められない時もあったりする。
筆者も介護を経験しているので、その辛さは痛い程よく分かっているつもりだが、身重で不自由な母親を亡き者にしようとしたり、殴るということは一度も無かった。
何故ならば、それをしたからといって問題が解決するわけではなかったからだ。
むしろ出来ることとすれば、現在の自分の状況を正確に把握して、何とか突破口などを見つけ出すという形にしなければ、その環境は生き地獄に等しい。
筆者はそういう形で打開し、介護などを行い最期を無事に看取ることが出来たのだ。
決して他人事ではない、そんな気持ちにさせる事件である。